その70 ライターとコピーライターの違い?
コピーライターは、飾り立てるのが仕事?
先日、編集者と打ち合わせをしていた時のこと。その編集者の方は「ライター」と「コピーライター」の違いを、
・ライター = 情報を集めて盛り込む
・コピーライター = 飾り立てる
と、いうように表現をされていました。
おそらく「コピーライターは、表現の豊かさにこだわる」と、言いたかったのではないかと思います。だから「素敵な言葉を、よろしく」と、いう意味をこめて、激励して下さったのだと思うわけです。
レトリックを工夫する前に、考えておきたいこと。
確かに、レトリックといいますか、豊富な表現技法で勝負ができる方も、いらっしゃると思います。が、しかし、私(佐藤)の場合は、普通の言葉で書くことが、ほとんどです。今回は芳醇なるレトリックで勝負したい、という場合をのぞいては、(そのような依頼が来たことは、今のところありませんし、おそらく断ることになると思いますが・笑)シンプルな言葉で書くようにしています。
偉そうなことを語らせていただきますと、どのような言葉を使うか? ではなくて、どこに注目すれば魅力を表現できるのか? が、私なりのコピーライターの定義のひとつだからです。文才がなかったから、そこで勝負するようになった、ということかもしれませんが、今のところはこれでやっていこうと考えています。
もしも今、あなたがキャッチコピーを考えていて、どうにも自分達の気持ちが表現できていない、心に響かない、と感じているのならば、それは「レトリック」に意識が向いていて「何を語るか」が、おろそかになっているからかもしれません。本当は商品の色について語るべきなのに、重さを表現する言葉を探す事に意識が向いているからなのかもしれません。
一度、ペンを置いて全体を眺めてみてください。本当にそれが今、あなたが伝えたい(べき)言葉なのか考えてみてください。レトリックを工夫するのは、それからでも遅くありません。
伝わる文章講座 佐藤 隆弘 拝
リニューアルの追記
私のところにも「○○を取材してきて、△△の記事を書いてください」という依頼が時折あります。その際に「その内容ですと、私ではなく専門のライターに依頼をされた方が、早くて確実だと思います」と返事をすると「?」というような雰囲気になることがあります。なので「同じ車の整備でも、スポーツカーの整備が得意な店舗と、トラックの整備が得意な店舗があるように、できないわけではないのですが得手不得手といいますか・・・」などと説明したりするのですが、やはり「??」となったりします。
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