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伝わる&売れる文章のルール伝わる&売れる文章のルール
売れる文章講座

大切な部分は『3回』繰り返す。

 
 
私は今までに、学習塾で、数百時間(数千時間?)授業を行ってきたのですが、毎回『何かを教えるということは、本当にむずかしい』という事を、ひしひしと感じていました。例えば、授業の最初に「先週のポイント」の確認をするとします。
 
私:「はい◯◯さん。先週のポイントは、なんだったかな?」
生徒1:「えーと。そうですねー」
生徒2:「そういえば、先生の家の犬。元気になりました?風邪をひいたって、話してましたよね?」
生徒1:「そう!先週は、犬の話をしました。盛り上がったよね!」
私:「・・・」
 
実際のところみなさんも「学生の時に、先生に教わった事って全然覚えていないな。雑談はしっかりと覚えているんだけど」という方も、多いのではないでしょうか?
 
 

■これは、学校の授業に限ったことではありません。

 
メルマガやホームページの作成に関しても、これと同じことが言えます。自分自身は「伝えたつもり」「しっかりと書いたつもり」でも、なかなか読んでいる人には伝わっていないものです。
 
自分では「今回は、この事を伝えたい」と心を込めて書いたものでも、読んでいる方が、そのポイントを読み取ってくれるとは限りません。むしろ、あっさりと読み飛ばされてしまったり「犬が風邪を引いた」というような雑談の部分ばかり注目されているかもしれません。
 
 

■実際に試してみて下さい。

 
みなさんも試しに、自分の書いた文章を「他の方に読んでもらって」下さい。そして『この文章のポイントは何だと思う?』と質問してみてください。おそらく、ほとんどの方が「自分が伝えたいことが上手に伝わっていない」ということを、実感するはずです。
 
「そこがポイントじゃないよ。読解力がないな!」と思わず相手を批判してしまいたくなるかもしれません。しかし、それは読んでくれた相手が悪いのではありません。表現できていない、自分自身の文章に原因があると考えたいものです。
 
ちなみに、自分が書いた文だということを伏せて読んでもらうと、ストレートな感想が返ってきていいと思います。あまりにもストレートすぎて、その後の人間関係がギクシャクしそうな方にはオススメしませんが。
 
 

■ Repeat!  Repeat!  Repeat!

 
さてここで「文章で考えを伝えるのは、自分には無理なのかな」とあきらめないで下さいね。それは、まだ早いです。絶望を感じて、筆を折る前に、まずは次のことを試してみて下さい。
 

『大切なポイントは、3回『繰り返すこと』

 
単純なことですが、これは本当に効果があります。例えば、授業の上手な先生のことを、思い出してみて下さい。彼らは、
 

1:「まず最初に、口頭でおおまかなポイントを説明」
2:「同じことを、黒板に書いて説明」
3:「生徒に内容を復唱させて確認後、問題を解かせる」
4:「解答後、もう一度、口頭でポイントを説明」
5:「テストをして、理解度を確認」

 
このように「同じことを、形式を変えて、短時間のうちに『繰り返し』伝えている」ことに、気が付くと思います。もちろん生徒の理解度を見て、3回だけでなく、5回、6回と繰り返す事もめずらしくありません。そうなんです。先生は何度も繰り返さないと、理解してもらえないことを経験から知っているんですね。生徒から、くどいとか、しつこいとか言われても気にせずに繰り返すんです。そうじゃないと「理解してもらえない」のです。自分一人でも使いこなせる「知識」にしてもらうために、徹底的に繰り返すのです。
 
 
■3回、繰り返しましょう。
 
例えば、文豪・夏目漱石の文章ならば「一字一句丁寧に」読まれると思います。しかし、文章の素人である私達の文章は「流し読み」される運命にあると考えて、間違いありません。
 
読んでいる人が飽きないように、さらに、覚えてもらう工夫をしながら、自分の考えを「表現や角度を変えて、繰り返し伝えなければ」いけないのです。ぜひ、読み手の記憶に残りやすいように、文章を工夫して繰り返してみて下さい。地道なアピールは、必ず相手に伝わる時がきます。二回失敗した程度で、あきらめてはいけません。
 
それでは、せっかくなので、このホームページの「コンセプト」も三回連続で繰り返してみましょう。
 
『伝わる文章』を組み込んで、売れる広告・ホームページを作ろう!』
『伝わる文章』を組み込んで、売れる広告・ホームページを作ろう!』 
『伝わる文章』を組み込んで、売れる広告・ホームページを作ろう!』
 
伝わりました?
 


伝わる文章講座  佐藤 隆弘 拝


 
リニューアルの追伸(1):
繰り返すことを意識し過ぎて、不自然な文章にならないように注意することも大切です。読者に違和感を抱かせてしまっては「違和感」だけが印象に残ってしまいます。それでは本末転倒です。文章の流れを確認するために、音読するなどして、自然に繰り返すことを心がけていきましょう。私の場合は、本文中でも触れていますが「最初 後半 締めくくり」のタイミングで重要な語句を繰り返すようにしています。ちなみに本文の最後に『伝わる文章』を組み込んで、売れる広告・ホームページを作ろう!』と不自然に繰り返しているのは、あえて不自然さを演出しているので真似をしないようにしてください(笑)
 
リニューアルの追伸(2):文章だけでなく「人前で話をする」「プレゼンをする」時にも、この考え方は有効です。特に、人前で話すことが苦手な人は、一足飛びに「プレゼンの達人」の方法を真似るのではなく、まずは「表現とタイミングを変えて、上手に繰り返す」ことを意識してみてください。幸運を祈る!

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