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売れる文章講座

伝わる&売れる文章のルールその6 音読してみよう。

文章を書く時に、注意したいポイント(一貫性とリズム)

 
 
前回は「どうしても、文章の量は増えてしまうものだ」という事を、お話ししました。しかし、そこで「長い文章は当然。仕方ない!」と開き直るわけにはいきません。やはり少しでもスムーズに、読んでもらえるように「削る部分は削る」工夫は必要です。
 
今回は「広告の文章を書く時に注意したいポイントを」考えてみたいと思います。
 
 

注意したいポイント「内容に一貫性はあるか?」

 
突然話題が変わる。あれ、これって何の話だったかな? せっかく良い文章なのに話す順番が整理されていないために、分かりにくい文章になっていることがあります。
 
文章を書く側(私達)の頭の中には、すでに伝えたいことが完璧に整理されています。しかし、それを受け取る側(お客さん)には全く未知の情報です。話に一貫性を持たせながら、順を追って情報を展開していく必要があります。
 
「○○だから、□□となり、△△が必要になってくるのです。」と「前提→説明→結論」の順に展開していかなければならないのに、途中の説明を省略して結論だけを書いてしまう人が少なくありません。「なぜそうなるの?」と質問をされることが多い方は、この説明の部分が省略してしまっているのかもしれません。意図的に文章の展開の順番や省略を行う事で効果を狙う場合もありますが、まずは基本を押さえてから試みてみることが大切です。
 
そして、完成した文章の展開や話の筋がブレていないかを確認するために、おすすめしたいのは「音読」です。
 
 

流れを整えるために、
自分の書いた文を、声に出して読んでみよう。

 
自分の書いた文章を声を出して読んでみて下さい。ボソボソと、つぶやくように読むよりも目の前にいる人に聞こえるくらいの大きさで、堂々と読むのがコツです。
 
実際に、私は進学塾の講師時代に「自分の書いた文章を音読してみる」ことを生徒にアドバイスしてきました。
 
私 「ちょっと、自分の書いた文を読んでみよう」
生徒「はい。えー◯□△☆。あれ?なんですかこれ??意味わかんないです!」
私 「自分で書いた文だよ(笑)」
 
女子高校生などは、自分の書いた文を読んで、しばらく爆笑しています。「◯□△☆って、どういうことー」と、友達に見せたりしながら、何度も繰り返して楽しんだりしていますね。ついさきほど自分で書いたばかりの文章だというのに、自分で書いたことが信じられないほどに読みにくかったりするものです。
 
このように、自分の書いた文章を後から「音読」してみると書いている時には気が付かなかったバランスの悪さ、リズムの悪さを体感することができます。コンセプトのズレや、曖昧になっている部分も見えてきます。つまり、
 
音読しにくい「文章」は、読み手に伝わりにくい。
 
と、いうことですね。特に、時間をおいての「音読」は、費用はゼロですが非常に効果があります。できれば自分の文章を仲間に読んでもらったりするのも、いいと思います。ぜひ試してみてください。
 


伝わる文章講座 佐藤 隆弘 拝

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