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無意識があなたの思考を作っている。

『無意識の力』を、甘く見てはいけない。(1)

 
私たちは、それぞれに自分の「文体(と、いうようなもの)」を持っています。
 
いつもと同じようなところに、句読点を打ち、
いつもと同じような言葉を使い、
いつもと同じような、論理の展開を、していきます。
 
やっかいなことは、これらの作業を、わたしたちは、無意識の中で行っているということです。無意識ですから、自分のクセに自分自身で気が付くことは、まずありません。
 
気が付きませんから、修正することができません。修正することができないから、変化が起きません。わからないまま、同じところを、ぐるぐると回り続けてしまいます。「自分なりに頑張っているのに、成長が感じられない → 何を改善すればよいのかわからない」と、悩んでしまう原因のひとつがこれです。無意識の領域に存在する「原因」は、自分では気がつかない(見えない)ものだからです。
 
 

必要なことが、不必要と思えてしまう。

 
無意識で行っていることは、意識されていませんから、注意されても注意される理由がわからなかったり指摘されても「そんな部分は重要ではない」と、思ってしまうものです。誰かに指摘されても「自分には関係ない」「そんな話は聞きたくない」と思ってしまうこと。そのような部分にこそ、本当に「変えなければいけない」部分隠れているもの。
 
そして「それ」」は、自分ではわからないけれど、他人には、はっきりと見えてしまうものなのです。何か指を受けた時は、自分の解釈を挟まず受け止め、一度実践してみる。意識を向け、改善点をリストアップしてみる。その作業の中には、新しい表現につながる大きなヒントが眠っているものです。

『無意識』を意識してみよう(2)

 
一度、体験したことは結果が予想できます。予想ができるので楽です。体験したことがないことは予想できません。不安だし考えなければならないことが、たくさんあります。それはめんどうだし、たいへんなストレスです。
 
だから、私たちは無意識のうちに、すでに体験した情報を中心にして、行動します。未経験の分野は無意識のうちに「選択肢の中に、存在しない」こと、にしてしまいます。その方が安心できるし楽に行動できるからです。
 
 

『過去に体験した範囲の中に、留まってしまう』。

 
がんばっているのに、結局、いつもと同じような結果で終わってしまう。いつもと同じような、表現(言葉)で終わってしまう。その理由のひとつが、コレです。無意識のうちに、体験済みのこと、結果が予想できることで、文章を組み立ててしまっている。新しいことに挑戦したいと願いながらも、無意識のうちに「過去の成功体験」に当てはまる範囲の中で表現を試みてしまうからです。そして、自分がそのような行動を洗濯している事に気がつかないのです。
 
無意識の力というものは、それほどまでに強力なものです。視点を変える。発想を飛躍する、といいますが、実は、それは「無意識が過去の体験の中に留まろう」とする力との戦いでもあるわけですね。未知のものに挑戦したいと思っていたはずなのに、いざ足を動かそうとすると様々な理由を見つけて留まってしまうのは、この力があなたの足を全力で引き止めているからです。
 
だからこそ、本気でその力を振り払おうと挑戦を続ける人達の表現は強く輝き続けるし、周りを魅了するエネルギーに満ちているのかもしれません。
 


伝わる文章講座 佐藤 隆弘 拝


 
リニューアルの追伸:
「無意識」という言葉がしっくりこない方は「自分の好み」とか「性格」という言葉に置き換えてみると、理解しやすいかもしれません。「なぜ赤ではなく青が好みなのか」をくわしく説明することは難しいものです。「なんとなく」とか「今までそうしてきたから」と感じると思います。このように「言葉で説明できないけれど、気がついたらそうしてしまう。自然とそれを選択してしまう」思考の部分を「無意識」と、ここでは表現しています。眠っている力(潜在的な力?)」という類いのものではありませんのでご注意ください。

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