ルール４3　「思い込み」が目隠しをする。

 
もっと「やさしい文章が、書けたのなら伝わるのに・・・」と、
考えている方の文章は、すでに「やさしい」場合が多いもの。
十分に、やさしい文章が書けているのに、そこだけを追求しようとしてしまう人が少なくありません。
 
そう、あなたの文章が伝わらない理由は、そこではないのです。
伝わる文章が書けない理由は別の部分にあるのですが、
自分では「やさしい文章さえ書ければ・・・」と、
思い込んでしまっていますから、
伝わらない本当の理由や、原因が見えなくなってしまっているのです。
 
 
伝わる文章を書きたい、と考える人にとって大切なことのひとつは、
語彙力でも、知識でも、テクニックでもありません。
自分の「思い込み」に気がつく、ということなのです。
思い込むことで「見えなくなっているもの」に気がつくことです。
 
 

無意識のうちに「先延ばし」にしていることは、ないだろうか？

 
しかし、思い込みに気がつく、ということは、
口で言うほど簡単なことではありません。
自分では認めにくい部分ですし、無意識のコンプレックスと直結する場合も
多いですから、無意識のうちに避けてしまい、気がつかずに素通りしてしまう
ことも多いものです。 
 
だからこそ、その部分に気がつき、
正面から見極めよう、考えていこうとする人には、
たくさんのヒントが見つかるし、
自分でも驚くような成長と変化を、体験することができるわけです。
 
「自分には、どのような思い込みがあるのか？」
「今、本当に自分に必要なものは何なのか？」
「無意識に先延ばしにしてしまっていることは？」
 
伝わる文章へと向かう旅路は、一直線ではありません。
その途中で 吸収しなければいけないことが、たくさんあるんですよ。
 
 

伝わる文章講座　佐藤　隆弘　拝

 
※リニューアルの追伸
思い込むことで「見えなくなる」こと、は予想以上に多いものです。私（佐藤）も「自分には、そんなことはできない」と思い込み、全く手をつけていなかった仕事に挑戦してみることで「自分もクライアントも大きく成長できた」ことがたくさんあります。いや、そちらの方が多いかもしれません。
 
もしも今あなたが「自分には何ができるだろう？」「何を伸ばしていけば良いのだろう？」と考えているのならば、今までに誰かに感謝されたこと、よく頼まれること、そのような部分に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか？　自分ができることほど、身近すぎて気がつかないことが多いものです。