伝わる&売れる文章のルール 1−1 記憶に残る広告に必要なもの。
「広告とは、忘れられるものだ」
今日の朝、あなたは新聞を読みましたか?
読みましたよね。いえ、眺めただけでも結構です。では、改めて質問します。
今日の新聞には、どのような広告が掲載されていましたか?
どのようなチラシが折り込まれていましたか?
すぐに答えられましたか?「え~と、確か◯◯の広告が掲載されていたような。いや、あれは昨日だったかな?」たぶん、ほとんどの方が同じような答えだったと思うんですね。確か、そういえば、これが普通の反応だと思います。
つまり「広告とは、忘れられるものだ」
と、私は考えています。毎日、大量に目の前を過ぎて行く広告、ホームページ、チラシ、いちいち覚えていては、大変です。とりわけ成功している人、仕事が充実している人なら、なおさら時間がありません。他にもやらなければならない事が、たくさんあるのです。
きっと、普段のあなたも同じように考えているはずです。「新聞の折り込み広告なんて、いちいち覚えていられないよ。毎日、たくさん来るしさ。…他にも色々とやることがあるし」これが、実際のところだと思います。
ところが、広告やホームページを「作っている側になった時の私達」は、そうは考えられません。
「今日、新聞に折り込んだうちの広告を、お客さんは、何度もじっくりと見てくれているんだろうな」と、考えてしまうものなのです。本当は「一瞬で忘れられてしまっている」「ゴミ箱に直行」かもしれないのに。悲しいですね。でもこれが現実。自分の広告だけ「特別扱いしてくれる」ことはないのです。
まずは『覚えてもらえる』広告・ホームページを目指す。
もう、勘の良い方ならば、気がついていると思います。そうです。広告やホームページは「忘れられるもの」なのです。一瞬で「通り過ぎていくもの」なのです。無名の会社・商品・サービスならば、なおさらなのです。だから私達は、
『お客さんに「見てもらえる。覚えてもらえる。記憶に残る」事を、
第一に考えなければ、ならない。』
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まず『売る事』ではなく『記憶に残る』広告ホームページを目指そう。
まず最初に、私達が目指す地点は「ここ」なのです。放っておけば、お客さんの記憶の中から、あなたのホームページの記憶は確実に消え去っていくものです。お客さんの中から消えていきます。
実際のところ、ホームページを作ることはますます簡単になっています。誰でも一台のパソコンがあれば、すぐに制作することができます。そして実際に、毎日たくさんのwebが生まれ続けています。たくさんの、広告・チラシが飛び交っています。あなたのかわりになるホームページが、加速度を上げて生まれ続けているのです。
言葉の記憶は心に突き刺さる。
「記憶に残るホームページを作る」どうやって? そうです「言葉の力」を使ってです。
あなたが今「読み」「書き」をしている「言葉」を使って読んでくれるお客さんの記憶に、ふんわり&チクチクと、まとわりつくような「メッセージ」を、たっぷりと残していくのです。お客さんの中に、あなたの存在を刻んでいくのです。
Aさん:「そろそろ新しい◯◯が欲しいね」
Bさん:「あ、そういえば、この前オモシロイ広告が入ってたよ。
確かこの辺に・・・(ゴソゴソ)」
このような↑↑会話を生み出すような、広告やホームページを作っていくのです。楽しそうだ、便利そうだ、面白そうだ。そんな風に「なんとなく覚えてもらえる」ような工夫を、徹底的に考えていくのです。
実際のところ、普段のあなた自身が、お気に入りに登録して何度も訪問するwebは面白いメッセージが定期的に発信されているwebだと思います。動きがあり、楽しそうな雰囲気が漂っている場所だと思います。お客さんだって、普段のあなたと同じですよ。クールな画像が置いてあるだけで、人の気配も動きもないホームページを「これは、いい写真だ」と、何度も訪問して眺めたいとは思わないものです。魅力的な映像と言葉、それらが組み合わさり独特の世界観を提供している場所を訪問したいと思うはずです。
あなたが「書かないで」誰が書く?
「私にもできるかな?」
「作文が一番苦手だったんですけど・・・」
関係ありません、本当に。いやむしろ「あなたが扱っている商品」について「記憶に残るコトバ」を見つけられるのは、商品とサービスの専門家である「あなた自身」以外ありえません。本質の言葉を知っているのは実際に手に触れて確かめている、あなた自身しかいないんです。
あなたが書かないで、誰が書くのでしょう? ただ業者に丸投げしたって「あなた以上の言葉」は生み出してくれませんよ。たとえ広告が失敗して売れなくても「おたくは、知名度がないからね・・・」で終わりです。
・・・
・・・
・・・うむ、過去のいやな記憶が(笑)
とにかく私(佐藤)にも書けたんだから、大丈夫。良い商品・サービスを目指して頑張っているあなたなら良いものが書けます。おそらくそれは、文学的な文章でも美しい文章でもないかもしれません。一回目では駄目かもしれません。十回、二十回と繰り返していくことで、ようやく辿り着けるかもしれません。それでも、そのような強い気持ちから生まれた言葉は、どんなに時間がかかったとして、必要としてくれる人のところへと届き記憶に残る言葉になるものです。
あなたのwebに、伝わる文章を『たっぷり』と組み込んで「お客さんに覚えてもらえる」「存在感のある」広告・ホームページを作る。
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華やかな映像の記憶は一瞬でも、コトバの記憶は心に突き刺さる。そして、何度も繰り返される。
リニューアルの追伸:
本文中に「魅力的な文章は、あなたしか書けない。業者に丸投げしても駄目」というような部分がある。現在は、私自身が「制作側」になってしまったので補足の追伸。「魅力的な言葉の原石」を持っているのは、みなさん自身ということは間違いない。私達はあくまでも、みなさん自身が気がついていない見落としている原石を拾い磨き、様々な角度から光を当てているのである。したがってクリエイターに依頼をする前に、みなさん自身で資料を集め「言葉探し」を行ってみることをおすすめしたい。その結果、すばらしい言葉が見つかれば問題なし。たとえ見つからずに依頼することになっても、その作業は決して無駄にならないのでぜひ試していただきたい。ということです。