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伝わる&売れる文章のルール伝わる&売れる文章のルール

その57 目の前の壁を越える(その4)

売れる文章講座

強いこだわりと、頑固さは、似ているようで違うもの。

 
このように、目の前の壁を越えるべく試行錯誤をしている段階で、自分が予想もしていなかった部分を指摘されたり修正を余儀なくされたりする場合があります。
 
その時に、
 

1)なるほど、その方向へ進めば良かったのか!
2)いや、あくまでも自分のやり方を貫くんだ。

 
のどちらを選ぶかの見極めが、大切になってきます。方向転換をするか今のままで続行するか、ということですね。
 
 

思い込みが、盲点を作ってしまう。

 
例えば、ホームページのリニューアルの相談を受けたとします。クライアントからの希望は「デザインはそのままで、文章を中心にリニューアルしてほしい」という内容だったとします。この時「文章の改善が、最優先事項」と感じた場合は、依頼の内容通り、文章の改善案を提案していくわけですが「文章の完成度は高い。それよりもデザインが訪問者の印象を損なっているのではないか。魅力を伝えきれていないのではないか」と感じた場合は「デザインの変更が、最優先かもしれません」とアドバイスさせていただくわけです。
 
この時「なるほど。では文章とデザインの両方を作り直す方向で」と話が進んでいくのならば、問題はありません。そこからは、見えてきた課題をひとつひとつ越えていくだけです。ところが「いや、絶対に文章だけ変更したい。デザインの変更は必要ない」と提案を拒否されてしまうと、壁を越えられる可能性が狭まってしまいます客観的な視点から「壁を越えるために必要なこと」を提案されて「〇〇だけ変更すれば、なんとかなるはずだ!」と考えてしまうことで、他の部分が見えなくなってしまい、大きな盲点を作ってしまうのです。
 
 

「強い意志」と「頑固」の違い。

 
強い意志と頑固さは紙一重の部分があります。信念は未知の世界を切り裂く強い剣(のようなもの)になりますが、頑固さは、そこに留まり進化を妨げる原因になるものです。特に、長期に渡って同じ課題(壁)に取り組んでいる場合は、頑固さの方へ傾いてしまう場合が少なくありません。ここの見極めが、非常に大切になってくるわけです。
 
いつも同じところで失敗してしまう。何年も同じようなところで乗り越えられずに終わってしまっている人は、今回の内容を確認してみてください。自分には関係ないと感じる部分にこそ、自分が無意識のうちに避けてしまっていた「なにか」が隠れているものだからです。そこに「壁を越える鍵」が、隠れているものだからです。
 
(自分の壁を越える その5へつづく)
 


伝わる文章講座 佐藤 隆弘 拝


 
リニューアルの追記
実は「壁を越えて行く」際に必要となる能力のひとつが、今回解説した「選択・見極める力」だと私は考えています。何かを作っていく作業というものは選択の連続です。大きなことから細かな部分まで、たくさんの選択を繰り返して完成に近づけていきます。判断に迷った時、もしくは「なぜ、あのような意見を言うのだろう」と他者のアドバイスが気になった時、今回の内容を思い出してください。そして、目標に向けて見極めてください。

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